顎口腔機能診断施設
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矯正装置

最近は、様々な矯正装置が開発され、それを用いての治療法も多岐にわたっています。
その中で大切なのは、その人、その状況に応じたものを選択しなければならないということです。

よく目にする広告に「最新式の◯◯」といった表記や海外から取り入れた装置に関するものが増えております。

もちろん、その中で優れている装置や材料はあります。ただし、考えなければならないことは、

  • 最新式が全ていいわけではないこと
  • 古いものだから悪いというわけではないこと
    (むしろ、昔から使われているものにはそれ相応の理由がある)
  • その人それぞれで状態が異なること

以上を踏まえて装置、治療法を選択しなければなりません。

当院では、与五沢矯正研究会に所属し、ベースとなる治療システムを確立した上で積極的に学会、セミナー、講習会に参加しております。
気になることがありましたら遠慮なくご相談ください。

表側からのマルチブラケット装置(メタルブラケット、クリアブラケット)

矯正装置の中でもっとも一般的な装置です。歯の一つひとつにブラケットという器具を付け、ワイヤーの力で歯の移動を行います。なお、お子様の治療や部分矯正の場合はコントロールしたい歯のみにブラケットを装着します。

現在では、メタル(銀色)のブラケットだけでなく白いクリアなブラケットが開発され、ブラケット自体も小型化しているため審美性が上がっています。

幅広いケースに対応できるのが特徴です。


裏側からのマルチブラケット装置[1](裏側矯正、舌側矯正)

最近では、表側からの装置も目立たなくなっていますが、それでも仕事上の理由などで歯の表面に器具を付けられない方に使用されます。

表面上は矯正装置が見えないのが最大の利点ですが、その分、自分でも見えにくいため歯磨きがしにくいのが欠点です。また、舌は非常に敏感であるため、舌感に違和感を覚える方もいらっしゃいます。

表側からの装置に比べ費用も高額になります。

裏側からのマルチブラケット装置[2](ハーフリンガル)

歯の表面に矯正装置を付けた場合、おもに目立つのは上あごの歯列です。そのため、上あごには裏側(舌側)にブラケット、下あごには表側にクリアのブラケットを使用するのがハーフリンガルです。

上下ともに裏側にブラケットを装着するのに比べると舌感等の違和感は軽減されますが、やはりお口の中の清掃性に難点があり、費用も表側に比べると高くなります。

歯科矯正用アンカースクリュー

これまでは歯の移動を行う場合、歯と歯で引っ張るなどして治療を進めてまいりました。しかし、それによる副作用(動かしたくない歯が動いてしまうなど)や多数歯の抜歯が必要になるケースもありました。

しかし、この歯科矯正用アンカースクリューにより、それらが軽減されるケースが増えてきました。一方で、治療中に脱離してしまった場合は治療方針の変更やアンカースクリューの使用でかえって望ましくない歯の移動をしてしまうこともあります。これについても、やはりその状況次第で使用を考えなければなりません。

保定装置(リテーナー)

歯を移動させたあと(動的治療終了後)、装置を外した状態ではまた歯が動いてしまいます。

そのため、歯が骨の中で安定するように、その状態を保つことを目的に使用する装置です。

その他の装置

上記以外にも、必要に応じて様々な装置があります。
症状と治療方針にあった装置を適用してまいります。